健康・医療用語辞典 ~ら行~
レチノール(V.A)
人間の成長や視覚、免疫機能の維持・向上に関わっています。レバーやウナギ、緑黄色野菜などに多く含まれます。
人間の成長や正常の視覚にとって重要な役割を果たす脂溶性のビタミンで、人体の免疫機能にも関わり、また、病気の回復を早め、組織や臓器の表面の健康を保つ効果もあります。鶏や豚のレバーやアンコウの肝、ウナギなどに多く含まれていて、緑黄色野菜に含まれているベータカロチンはプロビタミンA(ビタミンA前駆物質)と呼ばれ、体内に入ってからビタミンAに変換されます。所要量は15〜17歳および成人男性が2,000IU、同じく女性が1,800IUで、許容上限摂取量はいずれも5,000IUとなっています。不足すると夜盲症や角膜の乾燥、成長阻害などの症状のほか、免疫力低下のリスクも上昇します。また、ビタミンAはβ・カロチンのかたちで摂取すると人体に必要な分だけがビタミンAに変換されるため過剰摂取のリスクが少ないといえます。