健康・医療用語辞典 ~な行~
尿酸
尿酸とは細胞中の核に含まれるプリン体という物質の最終産物、老廃物のことで、何もしないで寝ている生活をしていても体内では一定量の尿酸が作られています。白血球や赤血球に一定の寿命があるため、毎日新たに作られる一方で、一定量が壊れています。白血球や赤血球が壊れるとそのプリン体が血液中に出て尿酸に変化します。健康な成人では1日700mgの尿酸が作られ、同量が体外に排泄されていますが、産生が増え排出が追いつかない、排泄量が低下するあるいはその組み合わせによって、産生と排出のバランスが崩れ尿酸値が高くなると高尿酸血症が起こってきます。高尿酸血症が一定期間以上継続して、尿酸が体内で結晶化すると激痛を伴う痛風発作が起きます。高尿酸血症の延長上に痛風があるといえます。一般的な基準値は男性で4.0〜7.0mg/dl、女性が3.0〜6.0mg/dlとされています。