健康・医療用語辞典 ~な行~
ナイアシン(NA)
コレステロールや中性脂肪を減らす効果があり、ホルモンの合成にも不可欠なビタミンです。赤身肉、ビール酵母、魚などに多く含まれます。
ビタミンB3ともいわれる水溶性のビタミンで食品から摂取するほか、ビタミンB1、B2、B6が充足していれば必須アミノ酸のトリプトファンを使って体内でも合成されます。消化系の健康を促進し皮膚を健康に保つほか、血液の循環をよくし血圧を下げ、コレステロールと中性脂肪を減らす効果があります。また、エストロゲン、プロゲステロン、テストステロンという性ホルモンやインシュリンなどの合成にも不可欠のビタミンです。レバーや赤身肉、小麦全粒粉、ビール酵母、魚、タマゴ、落花生、アボカドなどに多く含まれ、所要量は15〜17歳の男性で17mgNE、女性で14mgNE、成人男性で16〜17mgNE、女性で13mgNE、許容上限摂取量は12歳以上で30mgNEとされています。欠乏すると神経機能障害や消化管障害の症状を伴うペラグラという皮膚と粘膜の病変が現れることがあります。