健康・医療用語辞典 ~ま行~

無酸素性作業閾値

体内で反応が起こる最低限の水準のことを閾値といいます。無酸素性作業閾値とは、その提唱者のワッサーマンによると「血液中の乳酸濃度が上昇し続けることなしに行なえる最高の運動強度」です。つまり、弱い運動では酸素を使ってエネルギーを作ること(酸化)でエネルギーの供給は間に合いますが、運動強度がある水準以上に強くなると有酸素系だけでは間に合わず、乳酸が蓄積し始める無酸素系のエネルギー産生機構が働き始めます。このときの運動強度を無酸素性作業閾値(AT)といいます。

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