健康・医療用語辞典 ~ま行~
水(H2O)
人体の60%を占め、人間の生命維持に絶対不可欠なため、脱水は非常に危険です。水、お茶、果物などで常に補給しなければなりません。
人体の構成成分で最も多いのが水分で成人で約60%を占めていますが、その40%が細胞液、15%が組織液、5%が血漿中に含まれている分です。この水は体温を調節し、代謝を進め、細胞の浸透圧を一定に維持し、物が見えたり音が聞こえることにも関与する、人間の生命維持にとって絶対不可欠の栄養素です。ちなみに、人体の水分の10%を失うと生命が危うくなり、20%以上失うと死に至るといわれています。2週間絶食しても水分さえ補給していれば、体内に蓄積した栄養分を消費することで生き延びることができるといわれていますが、水分を補給しないと数日で生命を失うというのはそのためです。また、水の補給源は、成人の場合は通常1日で飲料水から800〜1,300ml、食品中から1000mlで、そのほかに体内で栄養素の燃焼によって生じる代謝水もあります。排出するほうは尿として1000〜1,500ml、皮膚からの汗や不感蒸発で900ml、便で100ml程度です。