健康・医療用語辞典 ~ま行~

マンガン(Mn)

生殖や中枢神経系が正常に機能するのに必要で、記憶力を高め神経のイライラを和らげます。穀類、ナッツ類、緑色野菜などに多く含まれます。
マンガンは体がビオチン、ビタミンB1、Cを適切に使うための酵素反応の補助因子として働き、正常な骨の構造にとっても必要なミネラルで、主要な甲状腺ホルモンのチロキシンを作り、食品を消化し、それを使うために、さらに生殖および中枢神経系が正常に機能するために必要です。また、疲労をとり、筋肉の反射を助け、骨粗しょう症を予防し、記憶力を高めるとともに神経のイライラを和らげる効果があります。無精製の穀類やナッツ類、緑色野菜などに多く含まれ、所要量は15〜17歳の男性で4.0mg、女性で3.0mg、成人男性で4.0mg、女性で3.0〜3.5mg、許容上限摂取量は成人で10mgとされています。カルシウムとリンの大量摂取とふすまや豆類に含まれる食物繊維やフィチン酸はマンガンの吸収を悪くします。欠乏すると運動失調を引き起こすことがありますが、通常の食生活では欠乏症が問題となることは少なく、過剰に摂取すると中枢神経障害を起こすといわれています。

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