健康・医療用語辞典 ~か行~

血糖

食品として摂取された糖質は腸で単糖類に分解されて血液へ吸収されますが、その単糖類の大部分はブドウ糖で、血液中のブドウ糖を血糖といいます。ブドウ糖は血液によってからだの隅々の組織に運ばれ、組織の細胞はそのブドウ糖からエネルギーを産生し、必要のないブドウ糖はグリコーゲンに変えられて肝臓に貯蔵されます。ブドウ糖が組織細胞に取り入れられる時にはインスリンというホルモンが働きますが、インスリンの産生や分泌が不十分だったり、インスリンが十分に働かなくなると、組織でのブドウ糖の取り込みが低下し、また、インスリン不足は肝中グリコーゲンをブドウ糖に変えて放出するため、血糖値が高くなります。この状態が糖尿病です。
一般的な基準値は空腹時血糖で110mg/dl以下とされています。

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