健康・医療用語辞典 ~か行~

禁断症状

一般的には、薬を使用し続け、それを中断した時に現れる症状の事をさします。薬物の血中濃度の低下により、具体的には不眠、不安、震え、発汗、痙攣発作、妄想、幻覚などの症状が現れます。薬を中断して1〜2日以内に症状が出現し、2〜3日でピークに達し、1〜数週間程度持続します。これらの症状の事を退薬症状とも呼び、薬を使用し続け中枢神経がそれに順応している状態で薬を中断する事によって、その反動で過剰興奮が起こり、様々な症状が生じます。この症状は薬物を再摂取することにより消失するため、反復投与→精神依存→身体依存→精神依存増強といった悪循環をつくり出すことが多いのです。これらの症状を出現させるものには覚醒剤、麻薬、抗精神薬、シンナー、たばこのニコチン、アルコール、コーヒーのカフェインなどがあります。

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