健康・医療用語辞典 ~は行~

ビタミンB1 (V.B1)

体内での糖質の代謝に関わり、また、神経の機能を正常に保つことから神経のビタミンと呼ばれることもあります。豚肉やビール酵母、小麦全粒粉などに多く含まれます。
別名チアミンとも呼ばれる水溶性ビタミンで、成長を促進する、消化特に炭水化物の消化を促進する、精神状態を改善する、神経、筋肉、心臓の機能を正常に保つなどの効果があります。B群の他のビタミンと同様余分に摂取された分はすべて排泄されるため、毎日摂取して補充しなければなりません。また、B群のビタミンは個々に摂取するよりもすべてを一緒に摂取したときのほうが効果が大きいという性質を持っています。所要量は15〜17歳の男性で1.2mg、女性で1.0mg、成人男性で1.2mg、同じく女性が0.8mgで、豚肉や豆類、ビール酵母、無精製の穀類、小麦全粒粉、オーツ麦などに多く含まれていますが、熱(加熱調理)によって簡単に壊され、カフェイン、アルコール、制酸剤に弱いという特徴があります。欠乏症状の代表的なものは脚気ですが、通常の食生活では過剰摂取が問題となることはありません。

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