健康・医療用語辞典 ~は行~

ビタミンE(V.E)

抗酸化作用を持っているため、細胞の酸化を抑制する事で老化を遅らせます。大豆やアボカド、小麦胚芽などに多く含まれます。
強い抗酸化作用を持った脂溶性ビタミンで、不飽和脂肪酸の過酸化を抑制するほか、脂肪を含んだ化合物の酸化を防ぐとともに、ビタミンA、セレニウム、ビタミンCなどの酸化を抑制します。所要量は15〜17歳および成人の男性で10mgα−TE、同じく女性が8mgα−TE、許容上限摂取量は600mgα−TEとなっています。酸化を抑制することで細胞の老化を遅らせるほか、耐久力が増し疲労を和らげる働きもあります。さらに利尿剤として作用し血圧を下げる、足の痙攣、手足の筋肉の硬直を緩和する、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患のリスクを下げるなどの効果もあります。ただし、ビタミンEはほかの脂溶性ビタミンと異なり、ビタミンBやCなどと同様に体内に比較的短時間しか蓄えられず、摂取量の60〜70%は便で排泄されるといわれています。

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