健康・医療用語辞典 ~は行~

ビタミンB12 (V.B12)

貧血の予防や集中力、記憶力の向上、精神を安定させるなどの効果があります。レバーや肉類、乳製品などに多く含まれます。
ごく少量の摂取でも効果がある水溶性ビタミンで、必須ミネラルを構成要素に含む(コバルト)唯一のビタミンです。胃からはあまりよく吸収されず、体内で有効利用するためには吸収過程でカルシウムと結合する必要があります。赤血球の生成に関与し貧血を予防するとともに成長を促進し、脂肪、炭水化物、たんぱく質の代謝を促し、集中力、記憶力を高め、精神を安定させるなどの効果があります。ビタミンB12はレバーや牛肉、豚肉、タマゴ、牛乳、乳製品などに多く含まれ、所要量は15〜17歳の男女で2.3μg、成人の男女で2.4μgとなっていますが、ごく一部の例外を除いてビタミンB12は植物性食品には含まれていません。また、欠乏状態になると貧血や神経系の障害が現れるのに対し、通常の食生活でビタミンB12の過剰摂取が問題になるようなことはありません。

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