健康・医療用語辞典 ~は行~
パントテン酸(V.B5)
成長や中枢神経系の発達を促し、疲労予防や感染と闘う働きがあります。緑色野菜、ナッツ、ビール酵母などに多く含まれます。
パントテン酸はビタミンB群に入る水溶性ビタミンのひとつで、脂質や糖代謝、アミノ酸代謝に関与する酵素の補酵素として働き、副腎の機能を果たすのに不可欠で、細胞の構築・成長や中枢神経系の発達を促し、傷の治りをよくする、疲労を予防する、抗体を作って感染と闘う、抗生物質の副作用を抑制するなどの効果があります。レバーや肉、緑色野菜、ビール酵母、精製していない穀類、小麦胚芽、ナッツ類などに多く含まれるほか、腸内細菌によっても作られ、所要量は15〜17歳の男女が4mg.成人男女が5mgとされています。パントテン酸が欠乏すると低血糖症や十二指腸潰瘍、血液や皮膚の障害が現れることがありますが、通常の食生活を送っている限りは欠乏状態に陥ることも過剰摂取になることも少ないといえます。