健康・医療用語辞典 ~あ行~

オゾンホール

地上20〜30km上空の成層圏に、地球をすっぽり覆っているオゾン層があります。このオゾン層が近年薄くなり、ある季節になるとその一部(南極や北極)に穴があいてしまいます。この穴をオゾンホールといいます。その原因は、冷蔵庫やエアコンなどに使ってきたフロンがオゾンを破壊してしまうことにあります。
オゾンは極めて有害な紫外線Cと紫外線Bの一部を吸収するので、それらの紫外線は地表に到達しません。もし紫外線Cが地表に常に降りそそぐようになると、地上のすべての生き物は死に絶えます。
約30億年前に原始の海に誕生した単細胞動物がほんの少しずつ作り続けた酸素の一部がオゾンですから、そう簡単にオゾン層を回復することはできません。人類はこれ以上フロンを使うことを止めないといけないのです。

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