健康・医療用語辞典 ~あ行~
栄養素
私たちが食べる食品はいろいろな栄養素で構成されており、すべての栄養素が独自の働きを持っています。
ひとことで栄養素といっても、たんぱく質、脂質(脂肪)、糖質(炭水化物)の三大栄養素はいうまでもなく、ビタミンやミネラル、食物繊維を加えると、その種類は非常に多岐にわたるものです。そして、それぞれが骨や筋肉、歯、血液、神経などを構成する構成素、生命維持に必要なエネルギーを供給する熱量素、体の機能を整える調節素として、深く関わり合いながら働いているのです。また、意外と見落とされがちですが、人体の構成物質のうち水が占める割合は乳児で約80%、成人男性約60%、成人女性約55%と高く、食品を補給しなくても体内に蓄積した栄養分で2週間は生きられるのに対し、水分を補給しないと数日で命にかかわることからもわかるように、体温調節や栄養素の運搬や代謝、老廃物の運搬など、生命維持の上で重要な役割を担っています。