健康・医療用語辞典 ~あ行~

エネルギー代謝率(RMR)

Relative Metabolic Rateの略で、運動(体を動かすこと)によって消費されるエネルギーの量の基礎代謝量に対する比率をいいます。運動の強さを表すときに使われる単位で、日本語ではエネルギー代謝率といわれています。次の式によって求められこの値が高いほど運動強度が強いと言えます。

運動時代謝量−安静時代謝量)
RMR= 基礎代謝量

代謝とは酸素消費量をさし、1分間当たりの値をとりますが、体表面積当たりの代謝率は2歳前後で最も高く、20歳以降は加齢とともに低下することがわかっています。厚生労働省が示しているRMRは、たとえば食事は0.4、身支度・洗面、自動車の運転は0.5、ワープロやOA機器使用は0.6となっており弱い運動となっています。その他ゆっくりした歩行は1.5、急ぎ足3.5、階段を上る6.0以上となっています。
運動の強さを表す単位にはこの他にMETという単位を用いる方法もあります。RMRは、古くから日本で使われてきましたが、近年は、METの方が広く使われるようになってきています。

閉じる