健康・医療用語辞典 ~F行~

FA(葉酸)

成長や妊娠の維持に重要なビタミンで、不足すると大球性貧血の原因にもなります。タマゴの黄身、濃緑色野菜や緑黄色野菜などに多く含まれます。
ビタミンB群の一種で、核酸(DNAやRNA)の合成や細胞分裂に不可欠で、造血作用、成長や妊娠の維持にも重要な水溶性ビタミンで、母乳の出をよくしたり、皮膚を健康に保つ、人体を寄生虫や食中毒から守る、衰弱時の食欲増進などの効果もあります。レバーやタマゴの黄身、濃緑色野菜、緑黄色野菜、アボカドなどに多く含まれ、所要量は15〜17歳および成人男女で200μg、許容上限摂取量は15〜17歳で900μg、成人で1,000μgとされています。妊娠時は葉酸の要求量が増大するため欠乏状態に陥りやすく、その結果、貧血(巨赤芽球性貧血)が現れることが少なくありません。一方、過剰に摂取するとビタミンB12欠乏がわかりにくくなったり、亜鉛の吸収を抑制する可能性があるといわれています。また、ビタミンCの摂取が多いと葉酸の排泄量が増えるので、ビタミンCを多量に摂取している人は葉酸の摂取量も増やした方がよいでしょう。

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