健康・医療用語辞典 ~C行~

Cr(クロム)

糖や脂質の代謝に関与しており、成長の促進、高血圧や糖尿病の予防効果があります。レバー、アサリ、鶏肉などに多く含まれます。
クロムはインスリンとともに糖の代謝を行い、、脂質代謝にも関与しているミネラルで、必要な部分へたんぱく質を運ぶことを助け、成長を促進し、高血圧を予防(特に高すぎる血圧を下げる)、糖尿病予防の効果があります。仔牛のレバーやアサリ、ハマグリ、小麦胚芽、鶏肉、コーン油などに多く含まれ、所要量は15〜17歳および成人の男性で30〜35μg、女性で25〜30μg、許容上限摂取量は15〜17歳および成人男女で250μgとなっています。加齢によって体内のクロムの量が減っていくという性質もあり、欠乏すると動脈硬化や糖尿病のリスクが増しますが、通常の食生活では過剰摂取が問題となることは少ないといえます。適量のクロムを摂取するベストの方法は、多種類の食品を食べることで、結果的にほかの必須栄養素と一緒にクロムも適量摂れるようにすることです。

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