ほっとひと息 健康らんど
Vol.21 小児の胃潰瘍と中垂炎
【Q 1】 幼児でも虫垂炎(盲腸)になる?
『YES』
○正解
A.
小中学生に多い病気ですが、最近では2~3歳頃から見られるようになりました。
中学生と違い、幼児では症状を的確に訴える事が出来ません。
保護者の観察力や判断力が必要になります。
小児では腹痛の原因になる外科的疾患のうち、急性虫垂炎が占める割合が最も高いです。
ただ、6歳以下の幼児では診断の難しさや(訴えがはっきりしない為に発見が遅れたり、非協力的で充分な検査が出来ない為)虫垂突起の壁が薄い為、炎症の進行が早く虫垂に穴が開き(穿孔)、腹膜炎を起こす頻度が高くなっています。
治療・・・
外科的治療
開腹し、虫垂を切除します。1週間程度で退院出来ます。
腹膜炎を起こしている場合や太っている場合は通常より軽快するのに時間がかかります。
最近の治療方法・・・
内視鏡下手術
お腹の中を内視鏡で覗いて、その画像をモニターで見ながら手術します。
・
利点・・・
傷が小さい、手術後の痛みが少ない、回復が早い。
・
欠点・・・
通常より多少時間がかかる、手術内容によっては途中より、通常の開腹手術に変る場合がある。
乳幼児でお腹を触って痛がるようなら虫垂炎も疑い、小児外科医のいる病院に受診すると良いでしょう。
乳幼児の場合は発見が遅れる事があるので保護者の充分な観察や注意が必要です。
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