ほっとひと息 健康らんど
Vol.6 子供の喘息
【Q 2】 小児喘息は寛解期を迎える子供が多い?
『YES』
○正解
A:
小児喘息の90~95%は6歳位までに発症すると言われています。ですが、子供は常に成長しているので12~13歳頃までに約70%の子供が寛解期(長期間症状が落ち着いている状態)を迎えると言われています。
しかし、発作が起きないからといって必ずしも治ったという事ではありませんので、自己判断で受診を中止せずに先生に確認しましょう。
《小児喘息の日常管理》
①環境を整えましょう。
子供の喘息の80~90%にダニアレルギーがあります。最近の住居は気密性が高く、冷暖房によって一年中快適な温度が保たれている事から、ダニやカビが発生しやすい環境となってしまっているのです。
室内環境を見直し、掃除の工夫をする事で、ダニやカビの温床となる事を避けましょう。
※
『掃除の仕方・寝具のお手入れ』に関しては【Q1】を参照下さい。
②定期的に受診しましょう。
喘息日誌をつけて持参しましょう。
普段の様子を先生に知って頂く事も大切です。また、それにより、より適切なアドバイスを頂く事も出来ます。
保護者の方の疑問点や日頃気になっている事も記入しておくと、受診時にスムーズに聞く事が出来ます。
③運動を続けましょう。
運動する事で起こる喘息発作を運動誘発性喘息と言います。これは予防する事が出来ます。
運動誘発性喘息がどの程度で起こるか検査しておく事も大切です。また、運動を続ける事で呼吸機能を強くする事が出来てくると、発作が起こりにくくなります。
先生に相談し、出来るだけ子供が好きな運動を選んで長く続けられるように、保護者の方がサポートしてあげる事も大切です。
【予防対策】
◎
日頃から腹式呼吸を身につけると良いでしょう。
◎
乾燥を防ぐ為に冬場はマスクを着用しましょう。
◎
運動前には充分にウォーミングアップしてから行いましょう。
◎
運動前に指示があれば吸入・服薬をしてから行いましょう。
※
発作を起こした後など、保護者が神経質になりすぎて運動から遠ざけてしまう事も良くあります。発作が起きた時の対処方法について先生と良く相談し、運動を続けるようにしましょう。
担任の先生にも、発作が起きた時の対処方法などを知っておいて頂くと良いでしょう。
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