ほっとひと息 健康らんど
Vol.3 小児の応急処置
【Q 3】氷枕で熱は下がる?
『NO』
○正解
★応急処置の仕方・・・
①体温と全身状態を観察する・・・
「熱がある」と訴えてくる子供は少ないです。子供の様子がどこかおかしいなと感じた時や、いつもに比べて元気がないなと感じたら体を触ってみて下さい。いつもより熱く感じたら熱を測ってみましょう。
※熱以外の症状がある場合(【Q 4】)も参照して下さい。
②平熱は・・・
熱を測ってみたけれど「この熱は普段より高いの?」と思う事はありませんか。普段の子供の平熱を知っていますか?体温は一日のうちでも変動します。元気な時に朝昼晩寝る前と測って平熱を知っておきましょう。安静にして測って平熱より1℃以上高い場合は発熱していると思って下さい。
生後6ヶ月未満(特に3ヶ月以下)の乳児が38℃以上の熱がある場合は大至急受診しましょう。
③体の冷やし方・・・
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氷枕で頭の後ろを冷やしても全身に出ている熱はそれほど下がりません。おでこを冷やしても同じです。 氷で熱を下げる有効的な方法は脇の下や足の付け根、首の付け根などを同時に何箇所か冷やす方法です。 ただ、頭を冷やして気持ちが良いようならそのまま氷枕をしていても構いません。
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低体温にならないように注意しながらしましょう。
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寒気のあるうちは冷やさないようにしましょう。
④衣服・清潔
汗をかいたら体を拭いて着替えさせましょう。出来るだけ薄着が良いです。
⑤食事・水分
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食欲のある時は消化の良いものを与えましょう。
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食欲がない時や、吐き気・嘔吐がある時は無理に与えないで下さい。水分も全く受け付けない場合は脱水を起す可能性があるので、受診しましょう。
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水分が摂れる場合は少量ずつ頻回に与えましょう。
<発熱時の水分の摂り方>
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柑橘類、乳酸飲料はやめましょう。
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子供用のイオン飲料(大人用なら2倍以上に薄める)や番茶、白湯などを摂りましょう。イオン飲料は糖分や塩分が含まれていますので、食事が摂れるようなら飲ませる必要はありません。(発熱や下痢がある時以外に日常的に摂取すると、カロリーオーバーや虫歯の原因になる事もあります)
下痢をしている時は冷たいまま、飲まないようにしましょう。
【Q 4】へ進む
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