ほっとひと息 健康らんど
Vol.3 小児の応急処置
【Q 2】火傷にはアロエを塗ると早く良くなる?
『NO』
○正解
★応急処置の仕方・・・
①やけどの程度の確認・・・
やけどは範囲と深さが重要です。
第1度:
皮膚の表面が赤くなっている程度で、水ぶくれが出来ていない状態です。ヒリヒリした痛みがある場合が多いです。
第2度:
水ぶくれが出来ているような状態です。痛みが強くて通常は痕が残りませんが、深さによっては痕になる事もあります。
第3度:
皮下組織まで達しているやけどです。皮膚が黒くこげていたり、白くなっているような場合です。
※痛みがあるやけどは、痛みがないやけどよりも軽いのです。
②水で流す・・・
やけどをした時はとにかく流水で20~30分位冷やし続けましょう。水温は10~15℃位で、流水を緩やかに流します。20~30分経ってもまだ痛みがあるようならさらに30分冷やすと良いでしょう。
冷やす事でやけどの深さの進行を止めて痛みを軽減する事が出来ます。 勢い良く水を出すと、水が冷た過ぎて子供がいやがるので気をつけましょう。
ポイント
・
手足の時は出したままの水道水で冷やして下さい。ただし、直接勢い良く水をかけると、水疱を破ってしまったり、冷た過ぎて長く冷やせない原因になるので注意しながら冷やして下さい。
・
顔や頭の時はシャワーや濡れタオルで冷やすと良いでしょう。
・
全身や広範囲の場合は衣服を脱がさずに服の上からシャワーをかけて下さい。低体温になりますので、30分以上冷やすのはやめて下さい。同時に救急車を呼んで至急病院に行きましょう。
★こんな時は病院に受診しましょう!
◎
第1度のやけどでも、子供の手のひら以上の大きさの場合。
◎
水ぶくれが出来ている場合。
◎
やけどした日は赤いだけだったが、次の日に水ぶくれが出来ていた場合。
◎
頭や顔、手足の指や関節にやけどをした場合。
◎
やけどの後は小さく、水ぶくれもないが、痛みが強い場合。
◎
低温やけどの場合は少し赤い程度でも皮膚の奥深くまで達している場合があるので受診する。
◎
広範囲のやけどの時や第3度のやけどの時はすぐに救急車を要請する!
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