健康予防医療コラム ~その他~

イルミネーション

~非日常な美しい一時の世界をもとめて~

 年末になるとニュース報道されるのが、街やテーマパークのイルミネーションの話題です。クリスマスのイルミネーションから年末年始の寒空の中での美しい雰囲気のイルミネーションが各地に広がってきたような気がします。
 子供の頃、12月になると、クリスマスツリーに点滅する電球の赤や青の光をうっとりと眺めていた記憶があります。部屋の灯りを消して、クリスマスツリーの電気だけをつけて、その光に映し出されてきらきら輝くオーナメントや部屋に写し出されるツリーの影にクリスマスを感じたものでした。 バブル景気の頃は東京原宿の表参道のイルミネーションが話題になりました。街路樹がオレンジの光に飾られて、町並みが幻想的な光に包まれました。そして、年末のイルミネーションは全国に広まりました。テーマパークでも建物や庭園が光に包まれていく姿がテレビで報道されると、見てみたいなと思います。実際には、寒いのと、夜出かけることの大変さから「行きたいね」と言いながらそのままになりがちですが、年末年始の風物詩として定着しています。
 青色LEDが発明されてからは、色の数はぐんと増えて、年末のイルミネーションがさらに美しいものになりました。このごろは、プロジェクションマッピングなどで建物全体に映像を投影して動きのある芸術もイベントとして行われています。個人宅でも、家をクリスマスイルミネーションで飾る家もあります。
  
 夏は夜空に高く上がる光の芸術の花火に人が集まります。そして、年末年始はイルミネーションに人が集まります。焚き火の彩、暖炉の炎、流れ星、人は光の美しさに引き込まれてそれにうっとりします。ものを照らす手段としてだけでなく、非日常な美しい一時の世界のため、光は今夜も私たちを不思議な世界に引き込んでくれます。イルミネーションを見ながら昼間とは全く違った世界を楽しみとして心を休めていく、そんなひと時を楽しみたいものです。
 街の光もそうですが、いつもながらの自分の部屋や日常行動場面も、イルミネーションで姿を変える街の風景のように“光のあてかた”で違って見えてきます。普段の生活の中で素敵な言葉、アクセサリー、お気に入りの小物などのアクセントで生活に「イルミネーション」を加えてみてはいかがでしょうか。年末だけではなく、一年中「生活」が輝きを増して、何でもない日常もキラキラしてきて、心が笑顔になりそうな気がしませんか。
  

監修:大多和 二郎 先生
掲載日:2014年12月01日

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