健康予防医療コラム ~その他~

「プチ贅沢」

~自分流の「プチ贅沢」を取り入れて~

 「プチ贅沢」という言葉を聞いて何を想像しますか?ある調査によると8割以上の人が生活にプチ贅沢を取り入れていて、さらにその7割以上が月一回以上の頻度で取り入れているとのことです。内容としては男性のトップは「外食」、女性のトップは「お菓子」という結果です。いずれにしても食を通して少し贅沢な気分を味わうというのがプチ贅沢一般的なことのようです。 「プチ」という言葉がつくと、ちょっとかわいい感じがしますよね。もともとフランス語の「petit」から来ている言葉で、その意味もかわいい、小さいという意味ですから、かわいい感じがするのはある意味当然ですが、その語感がかわいらしいということで、特に女性が好んで使う言葉のようです。
  
 本格的な贅沢となると、お金もセッティングも大変になるので腰が引けてしまうというか構えてしまうけれど、日常生活の中で「ちょっと〇〇してみよう」という感じで「プチ贅沢」は日常の中にすっかり定着してきています。金曜日にはプレミアムビールという人も多いですね。
 週末、給料日のあと、知人との定期的な会食などの他に、試験に合格した日、記念日などにプチ贅沢をする人が多いようです。しかし贅沢は食べ物ばかりではありません。美術館で名画を鑑賞するとか、クラシックのコンサートに行ってみるとか、美しい庭園を散歩するとか、そんなことも心を贅沢な気分にさせてくれます。公園で読書すること、浜辺でボーッと時間を過ごすことなどで自分の心が満足するとしたら、それもプチ贅沢かもしれません。日常から一時外れて自分の心の満足だけのためにある時間を過ごすことは心の栄養となるでしょう。日常生活ではあれをやってこれをやって…と、仕事や家の中の作業に追われて1日を終わってしまうことが多いものです。忙しい日常の中に思い切って時間を作って、「心を満たすためだけに」何かをすることが、生活の流れに心地よい句読点をつくってくれる感じがします。
  
 私の場合、ベランダのハーブの植え替えをしていると贅沢な気分になります。土に触れながら、これからハーブたちがたくさん太陽浴びてそしてすくすくと伸びていく姿をイメージすると楽しい気分になるからです。外食、お菓子以外にも自分流の「プチ贅沢」を取り入れていくことで、「プチ」+「プチ」=大きな贅沢ということで、生活へ潤いと日々の元気をくれることになりそうです。あなたも「プチプチ贅沢」試してみませんか?
  

監修:大多和 二郎 先生
掲載日:2014年11月01日

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