健康予防医療コラム ~その他~
「口コミ」で自分を磨く
口コミという言葉は日常的になりました。「あの新製品、結構いいよぉ…」「ねぇねぇ、いいお店知っている?」日常会話の中で人から人へと伝わる情報それが口コミュニケーションつまり口コミです。本来は対面での口から口のコミュニケーションだった口コミが、メールや掲示板、ツイッターなど、インターネットで伝わっていくようになりました。そして「口コミサイト」も出来ていますので、今では、そういうサイトで評価を確認してから買い物をするとか、レストランを予約することが当たり前になってきています。「個人の体験に基づく評価」というものを多くの人が「評価」の基準にしているということです。一方で「やらせ」なども出てきているので、最近では「口コミ」がやらせかどうか慎重に読み取らなければならなくなりました。
口コミの特徴としては、「体験」に基づく「個人的評価」ですから、「嗜好」「センス」「感覚の敏感さ」などは人によって違います。やらせではなくても、良質のものが好まれないこともあるでしょうし、反対に質がよくなくても好まれることもあるでしょう。サービスなどはその時の店員さんによって違ってきます。
何よりも、口コミを流す人自身が「体験」にどの程度向き合えるかというセンスもあると思います。自分が体験した「感覚的」「心理的」なことを正確に人に伝えられるかということが重要です。誇張するのでもなく、かといって控えめになりすぎず、体験をわかりやすく書くことを考えると、口コミの文章を書くということはなかなか難しいものです。そこで、口コミでサービスや商品を評価するときのポイントをまとめてみました。基本は以下の四つのポイントを頭に置きながら、丁寧に自分の体験を振り返ることだと思います。1「何がよかったのか?」2「自分の好みは?」3「課題、問題点は?」4「その上で総合評価」です。自分の視点を明確にして、体験的な評価、感想をわかりやすく伝えることができる人は信用されます。
ここで提案です。口コミサイトに書き込まないとしても、自分自身の体験を「口コミ」風にまとめてみてはいかがでしょう? 体験と向き合って、自分の視点を明確に人に伝える練習だと思って書いてみましょう。そして、身近な人に読んでもらいましょう。「あなたの体験が参考になった」と言われる文章が書けるようになったら、合格です。ちょっとした文章作法トレーニングですね。
監修:大多和 二郎 先生
掲載日:2014年09月01日