健康予防医療コラム ~その他~
いつか
「今度読もう」「いつか旅行に行こう」「いつなんどき地震があるかわからないから水をためておこう」など、「いつか」「今度」と思うことがありますね。
未来に向けて何かを計画したり、用意したりするとき、「今は必要ないけれど…」「今はできないけれど…」と言いながら、何かを準備しています。
本を買うときでも、今読みたい本を買う人もいれば、いつか読もうと思って買う人もいます。小説などはすぐに読みたいものですが、専門書とか実用書、資格試験についての本などは、「いつか」と言いつつ、本棚に何年も眠っているということがあります。私の友人が、「いつかはない」といっていました。どういうことか聞いてみると、「いつか会おうね」「いつか食事にでも」というひとは、「会う気がないからそういう」というのです。言われてみると、わかるような気もします。本当に会いたい気持ちがあれば、「来月も会おうね」「年に一回は集まって食事しようね」というだろうなと私も思います。
もし、あなたの頭の中に「いつかやろう」という気持ちがあるとしたら、自分に問いかけてみてください。「いつかって、いつ?」と。もし、そのとき自分にすぐに返事ができなかったら、「本当にやる?」とさらに問いかけてみましょう。勉強しようとたくさん本を買い込む前に、今月中に読む本を一冊決めて買うとか、友達に「いつか会おうね」とメールする前にスケジュール帳を見て、「来月の初めの週末に会わない?」と具体的な時期を決めてからメールしてみるというようにしてみてはいかがでしょう。
「いつか」を連発していると、「あれもまだ、これもまだ…」という実行できていないことが増えていきます。結果として「私は決めたことはなにもできていない、だめだ…」と自己嫌悪になる原因を作ってしまいかねません。「いつか」と思ったら、「いつ」に言い換えて計画を立ててみましょう。きっと、実行率は確実に上がり、ストレスもぐんと減ると思います。
監修:大多和 二郎 先生
掲載日:2012年04月01日