健康予防医療コラム ~歯の健康~
インプラント治療とは
現在、歯の治療で注目されているのは「インプラント治療法」で、人工歯根の上に新しい歯を装着させる方法です。
わたしたちの楽しみのひとつに「美味しく食べること」がありますが、これを生涯叶えるためには自分の歯で食べることが必要です。しかし、年を重ねると少しずつ歯がダメになり入れ歯やブリッジをつける人がほとんどです。
最近、注目されているのは「インプラント」とよばれる治療法です。歯を失った部位に人工歯を入れて自分の歯の代わりにします。これは入れ歯のように噛み応えがない、食べているときにガクガクするなどがなく、また、ブリッジのように正常な歯を無理やり削ることもありません。自然に近い感覚があり、しかも痛みや違和感がない、人前で口元を気にする必要がないなどの利点がありますが、一生涯使うものなので治療方法や歯科医院を慎重に選択する必要があります。
日本では約40種類のインプラント治療法がありますが、最も歴史が古いのはスウェーデンの「ブローネンマルク・インプラント」です。この方法は完成度が高く30年以上も変らずにおこなわれており、信頼度が高いといわれています。治療を受けるときは、インプラントに関する知識や治療経験が豊富な歯科医師を選ぶことも重要です。年間100例以上の治療をしているところであれば、まずは安心です。その他に、契約書がある、保障がしっかりしている、インフォームドコンセントがおこなわれているなどが選ぶポイントになります。
監修:斎藤 保健師
掲載日:2007年02月15日