健康予防医療コラム ~アルコール~
悪酔い、二日酔いと栄養素(2)
ビタミンとミネラルでコンディション調整を!!
寒気を催すほどのひどい悪酔いや二日酔いは、急性アルコール中毒の恐れもありますからすぐに医師の診察が必要ですが、そこまでいかないまでも悪酔い、二日酔いをしてしまった場合は、とにかく水分を十分に補給することです。特に、嘔吐を伴う場合はアルコールの分解による脱水以外にも体から水分が失われるため、大量の水分補給が必要になります。
お酒のカロリーはエンプティ・カロリーと呼ばれ数値は高いものの栄養素は含んでいないため、ほとんどつまみを食べないで飲んだり嘔吐してしまったような場合、一時的にかなり深刻な栄養不足状態に陥ってしまい、飲んだ翌日のアルコール性低血糖と脱水が懸念されます。
また、アルコールの代謝にはビタミンB群やビタミンCが必要ですし、ビタミンCは回復を早めるためにも必要なビタミンです。同様に全般的なミネラル不足も心配されます。
悪酔いや二日酔いによってどのビタミンやミネラルがどの程度不足しているのかを量ることはできないので、サプリメントとしてマルチ・タイプのビタミン、ミネラルを所要量ベースで用いると合理的です。また、吸収のよい糖質の入ったエネルギー・ゼリーでエネルギー補給するのもよいでしょう。
監修:古田 裕子 先生
掲載日:2004年12月15日