健康予防医療コラム ~休養・心の健康~

「夢」という言葉から、何を連想しますか?

 「夢」という言葉から、何を連想しますか? 「夢を描く」「夢を見る」というとき、夜寝ている間に見る夢をさす場合と、将来の希望や目標をさす場合とのふたつの意味があります。
 夜見る夢は、普段の生活での常識や認識からかけ離れていることも多く、自分が空を飛んだり、有名人と一緒に遊んでいたり、本当の年齢とはちがっていたり…というように、ファンタジーに富んだ展開を見せます。その為に、インスピレーション、アイディアを夢から得るという話もたくさんあります。

 化学者ケクレが、しっぽをくわえてぐるぐるまわっている蛇の夢から「ベンゼンの構造式」を思いついた話は有名です。ですから、夢については、心理学の分野でもフロイトの「夢分析」をはじめとして心を知り、自分と向き合う手がかりとして研究されています。一方、将来の希望や目標という意味での夢については、時には「夢物語」というような実現化しそうもない夢もありますが、「アメリカンドリーム」のように、実現しそうもないけれど、実現したという夢もあります。どちらの夢も、自分が漠然と感じていることを明確にしてくれたり、時には自分を奮い立たせてくれたり、希望を与えてくれるすばらしい力を持っています。

 現実の出来事に一喜一憂する生活に疲れたら、昨日の夜の夢を思い出してください。そして明日からの夢を確かめてください。夢を夢だけに終わらせない夢のある人生を夢からもらいましょう。

監修:大多和 二郎 先生
掲載日:2005年07月01日

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