健康予防医療コラム ~休養・心の健康~
バラ色とブルー
「心の色」
「人生バラ色」「気分がブルー」「お先真っ暗」「頭が真っ白」…
気持や心の状態を表現するときに、よく「色」を使います。これは、日本だけではなく、英語でもそういう表現がありますので、人間にとって「色と気持」は切っても切れない関係にあるような気がします。心理学でも、色彩心理学という分野がありますし、色を使った心理テストもあります。
街角ですれ違う人の服装を見ていて、「あの人派手だな」と感じるのは、原色やコントラストの強い服だったり、「地味だな」と言うときには、くすんだ色合いの服だったりします。お葬式では黒い服。結婚式では白や華やかな色の服…。
人は自分の持ち物や服の色合いで気持を表現したり、気持にあった色合いの服をきたりします。ですから、気持を伝えるときに「色の表現」が使われるのは当然といえば、当然かもしれませんね。いま、目を閉じてみてください。「目を閉じると何もみえないよ」といわず、まぶたを通して入ってくる色を感じてみてください。それが暖かくやさしく感じたとしたら、気持がやさしいのかもしれませんし、曖昧なはっきりしない感じが嫌な感じでしたら、今のあなたの気分はあまり良くないのかもしれません。「心の色」はこんなところでも感じることができます。
監修:大多和 二郎 先生
掲載日:2005年06月15日