健康予防医療コラム ~休養・心の健康~

沈黙は“禁”なり!

「沈黙は金なり」ということばがあります

 「沈黙は金なり」ということばがあります。皆さんはこの言葉の意味をどのように理解していますか? 正確には、「沈黙は金なり、雄弁は銀なり」というのだそうです。
 普通は、この前半の「沈黙は金なり」という部分だけを引用して、「黙っている方が得だ」という意味で使っている人が多いようですね。

 今、目の前で話している人が、急に黙ったら、どんな気がしますか? 「どうしたの?」と、心配になりますよね。そして、怒っているのか、何か不満なのか、気分でもわるいのか…と、いろいろ考えたり、問いかけたりするでしょう。そして、あなたは不安になります。そうなのです。沈黙は相手の心を不安にすることが多いのです。特に電話など、顔が見えないときにはその傾向が顕著です。交渉などで話しの主導権を取るためには、「沈黙は“金”」かも知れませんが、ふだんの人間関係では「沈黙は“禁”」としておいた方が、よい関係を作れるでしょう。言葉にならないときには、「胸がいっぱいで言葉が出てこない」と、がんばって沈黙の意味を伝えるようにした方が、相手は安心できます。

監修:大多和 二郎 先生
掲載日:2005年04月15日

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