健康予防医療コラム ~休養・心の健康~

七夕の飾りはどうして笹の葉?

七夕の飾りはどうして笹の葉?

「ささの葉さらさら のきばにゆれる〜」の唄いだしで始まる「たなばたさま」は、多くの人に親しまれている童謡。幼稚園や小学校のみならず、スーパーやデパートの館内に流れたり、駅の連絡通路などには、大きな笹に短冊が見受けられ、願い事を書いて結びつけられるようになっています。ところで、飾り付けに何故、笹が使われるのでしょう?
 年中行事のいわれによると、笹の持つ抗菌力から「浄化」、早く成長することから「生命力」の象徴として考えられていたようです。薬理学から見ると、笹の中でも特にクマ笹には、葉緑素、多糖体、リグニンのほか未知の有効成分が多く含まれ、免疫機能をはじめとする生体機能の活性化に深くかかわっているとされています。免疫療法の基礎研究もさかんに行われており、植物由来多糖体の抗腫瘍性に関しての発表もされています。
  そういえば、パンダとクマ笹は有名です。冬眠前の熊は、たくさんクマ笹を食べて、腸や血液が老廃物で汚れるのを防いでいるようです。
  夜空を見上げ、織姫と彦星にまつわる七夕伝説に思いをはせながら、笹団子、笹あめ、ちまき、笹寿司、笹茶などでゆったりと、身体と心においしいものを補給してあげましょう。

監修:村井 保健師
掲載日:2004年07月01日

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