健康予防医療コラム ~休養・心の健康~

転勤と健康

こころの病気

 4月は転勤の季節。沖縄から北海道へとか、日本から中東へといった極端な転勤ばかりでなく、同じ勤務地でも、部署が変わることもあります。部署が変われば必然的に仕事の内容もかわり、それが健康状態に大きな影響を及ぼすことはしばしばみられる現象です。
 新しい部署につくと、どうしても毎日精神的な緊張状態が続きます。新しい仕事上の付き合いは、相手の性格特性を見いだすための緊張を誘発し、精神的な疲れが蓄積します。仕事を通しての肉体的な活動量も異なります。そうした日常生活の変化が健康状態に微妙に影響し、たとえば、身体活動量が減れば、体重が増加することもあれば、逆のケースも出てきます。そして、5月になって、ある程度慣れてきた頃に木の芽時の病気―こころの病気が顕在化します。
 人の健康は、環境に大きな影響を受けます。ということは、環境の変化=転勤は、心身の健康にもっとも気をつける必要があることを意味しているのです。

監修:生山 匡 先生
掲載日:2004年04月01日

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