健康予防医療コラム ~身体活動・運動~

筋肉を意識して歩こう!

運動効果を上げるために!

 人間は極めて省エネルギーになっていて、通常の歩行では腹筋は最大の筋活動のわずか5%、背筋は7%、大腿四頭筋内側広筋(太腿前方の内側)は20%しか活動していないとの報告があります。しかし意識して動かすことによって5%の筋肉の活動を30%にあげることができ、このことによって筋肉の萎縮を防ぎ、余分に蓄えられるエネルギーを効率よく使うことができるとのことです。つまり日常生活の中で繰り返す色々な動作を少し意識して行うようにすることでより効率のよい筋力アップやエネルギー消費が可能になるということです。歩くときに背すじをのばし、おなかを引き締め、踵から親指の付け根に向けて体重移動をするというウォーキングの基本は、「なんとなく歩く」よりも筋肉への負荷が高く、消費エネルギーもアップする可能性が高いのです。「わざわざ運動する時間がない」と嘆く忙しい人達は「意識してからだを動かす」ことで、日常生活の動きを筋トレやエネルギー消費アップのトレーニングに変えることができるのです。
 

監修:古田 裕子 先生
掲載日:2009年05月15日

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