健康予防医療コラム ~身体活動・運動~
「少しの無理」で「確実な変化」を生み出しましょう!
メタボリック・シンドローム 予防・解消のポイント(1)
内臓脂肪を減らすためには消費カロリーと摂取カロリーのバランスを、
消費カロリー > 摂取カロリーに維持することが大切です。つまり、身体が使うエネルギーを増やすか身体に入れるエネルギーを減らすかということです。身体が使うエネルギーを増やすには身体を動かす、すなわち運動などエネルギー消費につながる行動を増やすことに加え、基礎代謝を増やすことによって、じっとしているときでもエネルギーを使いやすい身体の状態を保つということです。
運動すると、じっとしているよりもエネルギー消費量は多くなります。そして、激しい運動であればあるほど、単位時間当たりのエネルギー消費量は大きくなります。また、時間が長ければ長いほど消費エネルギーは増えるのです。
極端な言い方をすれば、激しい運動を長く続ければ消費エネルギーは格段にアップするのです。しかし、息が切れるような運動は人間の身体の仕組みから長く続けることは不可能です。さらに、長い時間といっても、毎日の限られた生活の時間の中で運動に割ける時間はおのずから決まってくるでしょう。
大切なのは「今の自分」を基準にして、今よりも激しい運動を、今よりも長くというところからスタートすることです。体調が悪い、太り気味の生活スタイルを続けていれば、それは変化を生みません。今の自分の状況を判断して、少しずつ運動をきついものにしたり、運動の時間を延ばしてみることから始めると「少しの無理」で「確実な変化」を生み出すことができるのです。もちろん、「少しの無理」を続けることが肝心なのはいうまでもありませんが!!!
監修:古田 裕子 先生
掲載日:2007年12月15日