健康予防医療コラム ~身体活動・運動~

生活習慣病の予防には運動を

 生活習慣病の予防と改善には運動が欠かせない。運動が苦手な人も、まずは自分のできることから始めましょう。

 生活習慣病対策としての運動は、大きく分けて有酸素運動、レジスタンス運動、ストレッチ運動の3つに分けられます。運動の効果には、体脂肪を減らす、コレステロール値を改善する、血管の柔軟性を高めるなどの作用があります。
 関西医科大学第二内科の木村穣助教授は「脂肪の代謝を促進する酵素の活性化などの目に見えない効果は、運動を始めてから2〜3週間で出てきます。例え体重が減っていなくても、目に見えない身体の中では確実に変化が始まっています」と話しています。さらに、運動を始めて2〜3ヶ月たてば、血糖値やコレステロール値などの血液検査での改善がはっきりと見られます。  有酸素運動は、息切れしない程度の強さで20分以上続けるのが基本です。体内の細胞に酸素を取り入れながら持久的に行います。ウォーキングは息をこらえずに、できるだけ大またでサッサと歩きましょう。一回20〜30分を週2〜3回しましょう。レジスタンス運動は、筋肉に負荷(力)を与えるもので、筋力や筋持久力を高めて体の基礎代謝を高めます。ウォーキングでは、身体の上半身をあまり使いませんので、レジスタンス運動で背筋や腹筋を鍛えましょう。
 ストレッチ運動は、体の柔軟性を高め、自律神経をリラックスさせます。息をとめないで筋肉を伸ばし血行をよくしましょう。自律神経がリラックスして、血管が広がって血圧が下がり、ストレス解消にも役立ちます。3種類の運動を組み合わせて、早速今日から始めましょう。(e−保健センター)

監修:斎藤 保健師
掲載日:2006年11月15日

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