健康予防医療コラム ~身体活動・運動~
痛みのあるときは冷やす?温める?
まず冷やし、腫れや熱が収まったら温める!!
前にかがんだり、急にいすから立ち上がろうとしたときに「ピリッ!」と腰に痛みが走ったりするように、急に体を動かして筋肉を伸ばそうとしたとき、柔軟性がないと筋肉を痛めてしまいがちです。からだはある一部の筋肉を痛めるとその部分を保護するために、周囲の筋肉の収縮を最小限にして動かなくする性質を持っており、腰の一部分が「ピリッ!」と痛んだあと腰全体がこわばってしまうのはこのためです。
動けないほどではないにしろ腰に痛み、重だるさを感じて湿布を張ったり、痛み止めを塗ったりする人が少なくないと思いますが、人によって「冷やしたほうがよい」「温めたほうがよい」といろいろですが、実際にはどうすればよいのでしょうか?
痛めた直後は、痛みはもちろんその部分に炎症が生じ腫れや熱を持つこともありますから、まず氷や冷湿布などで冷やすことが大切です。そして、痛みも消え、腫れや熱も収まったら、次にその部分を温め血行をよくして筋肉の柔軟性を取り戻すようにします。この処置を適切に行うかどうかで痛みや治癒までの時間もかなり変わってくるのです。
監修:古田 裕子 先生
掲載日:2005年06月01日