健康予防医療コラム ~身体活動・運動~

ダイエット―体重が減るとき、減らないとき

たいして頑張っていないのに体重が減ることがあれば・・・

 たいして頑張っていないのに体重が減ることがあれば、頑張っているのにどうしても減ってくれないことがあります。その理由を3つ挙げてみます。
 一つ目は月経との関係で、月経前に多くの女性はむくみます。主に体内の基質に水分がたまった状況、それがむくみです。このむくみによる体重増加はかなりのもので、たとえば2kgだとすると、脂肪に換算すると約16,000kcalにもなります。摂取カロリーをかなり減らしてもとても追いかないで体重は増えてしまいます。逆に月経が終わればむくみはとれて、食事量を減らさなくても体重は落ちるのです。
 二つ目は、月経の前に無性に甘いものが食べたくなる現象に関してで、甘いものを食べてしまうとその挫折感が、ダイエットなんてもういいや、で、お決まりのリバウンドコース。しかし、このような時は冷静に考えましょう。2〜3日ぐらい甘いものを食べ過ぎたって体脂肪はそんなにつきません。まあ、200g程度ですよ。その時の体重増加のほとんどはむくみが原因ですから。
 三つ目は、男女共に見られるセットポイントという現象。からだには現状を維持しようとする仕組みが備わっているようで、ダイエットである程度体重が減ったとき、それ以上体重が減らないようにからだは働いて、あまり食べなくても体重が維持できるようにセットされているという理論。これが体重減少の停滞期です。そのセットが変わり、効果が再び現われるまでは辛抱強く待ちましょう。

監修:生山 匡 先生
掲載日:2004年11月15日

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