健康予防医療コラム ~身体活動・運動~

ウオーキングは好きですか?嫌いですか

ウオーキングは好きですか?嫌いですか

 今より1日に1,000歩ウオーキングを増やしましょう、と厚生労働省は健康日本21運動で国民に提唱しています。1,000歩のウオーキングは時間に直せば僅か10分ですから、1日に1,000歩ぐらい増やすのは簡単なことと思えるかもしれませんが、それを実現するのはかなり難しい、それが現実です。その理由は何かといえば、ウオーキングという運動が好きな人はほとんどいないからといえます。
 階段とエスカレータが並んでいるところで観察するとすぐにわかることですが、エスカレータには列ができており、一方、階段はがらがら、という状況なら、階段を利用するほうが速いのは明らか。にもかかわらず、多くの人が選ぶのはエスカレータです。つまり、大多数の人は元々不精が好きなのです。だから、1日に10分今より多く歩くなんて「言うのは易し、行いは難し」なのです。
 不精が人の本来だとしても、なるべくウオーキングをするように心掛けるのは、その人の未来の幸せにつながる重要なこと。足腰が弱ったり、肩がこったり、疲れやすかったりといった症状を予防・改善することができる、その結果、自分がしたいことを元気に行うことができる、それがウオーキングの効果です。幸せな人生に導くのがウオーキングの効果といってもよさそうです。

監修:生山 匡 先生
掲載日:2004年03月01日

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