健康予防医療コラム ~身体活動・運動~

カルシウムの過剰摂取は骨を弱くする危険がある

カルシウムの過剰摂取は骨を弱くする危険がある

 骨粗しょう症は骨の中の骨塩が少なくなった状態。そして骨塩の主成分がカルシウムなので、骨粗しょう症の予防や改善のためにカルシウムの摂取が奨められています。しかし、リンも骨塩の半分以上を占める重要な骨塩ですから、不足は禁物です。
 カルシウムを補充するために、カルシウムサプリメントを利用しますが、炭酸カルシウムの錠剤は、リンの吸収を阻害するので、カルシウムサプリメントをあまり過剰に摂取するとリンが不足する危険があり、有害であるかもしれない、とアメリカ、クレイトン大学のRobert Heaney博士らが警告しています。
 極端なダイエットや菜食もリンの摂取不足を招く危険があります。つまり、単品の栄養補助食品に頼りすぎる、低カロリー、極端な食品の摂取は、やはりヒトにとって不自然で、バランスのよい食事が健康の基本であるということです。

監修:生山 匡 先生
掲載日:2004年02月01日

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