健康予防医療コラム ~栄養・食生活~
外食のコントロール(2)
“たまに”が“いつも”
一般的には中華料理や洋食に比べると、和食のほうが脂肪も少なく野菜も多いと考えられていますが、これは従来の日本の家庭料理には当てはまるといえますが、外食でとなると意外な落とし穴があります。
たとえば天丼やカツ丼、うな重などは脂肪やコレステロールが多いためエネルギー(カロリー)も大きいのです。これを洋食と比較すると、ハンバーグ定食やスパゲティ・カルボナーラ、ドリアなど、中華料理ですと八宝菜定食や天津丼、五目ソバなどにほぼ相当します。
こうした食事に比較して、焼き魚定食や蕎麦、たらこスパゲティ、醤油ラーメン(ただしスープは残す)、ビビンパなどは脂肪やコレステロールが低めですから、意識的にランチに組み入れてみるのもよいでしょう。
ただし、人間にとって「食べる」ということは生きていく上で、つまり栄養補給のために重要であると同時に大きな楽しみのひとつでもあるわけですから、たまには自分の大好きなものを食べてもかまわないのです。ようは“たまに”が“いつも”にならないように心がけることができるか否か、そこが問題なのです。
監修:古田 裕子 先生
掲載日:2006年02月15日