健康予防医療コラム ~栄養・食生活~
外食のコントロール(1)
栄養素のバランス
子供から学生、社会人まで、今はファースト・フードや飲食店での外食の機会がますます多くなってきているように感じます。そして、外食は栄養のバランスが悪いから、野菜が少ないからなどの理由でできるだけ避けましょうという話も耳にする一方では、仕事や友人との付き合いで避けられない外食、あるいはストレス解消のために外食でおいしいものを食べかつ飲む、家族でファミリー・レストランで食事というケースも少なくないと思います。
外食を含めた食生活で注意すべきいちばんの基本は、とり過ぎに注意したい栄養素(特に脂肪)をできるだけ控えめにして、意識的にとりたい栄養素(食物繊維やビタミン、ミネラルなど)をできるだけ増やすよう心がけることです。
そのためにはまず、できるだけ好きなものばかりに偏らない食べ方を意識することです。肉が大好きで肉ばかり、ダイエット中で野菜サラダだけという食生活では当然ながら栄養素のバランスは崩れます。と同時に、たとえばお昼に外食でカツ丼やハンバーグ定食を食べたら、夜はあっさり系で済ませるとか、昼も夜も外食で特に夜は中華料理をお腹いっぱい食べた翌日は軽めの食事で済ますなど、1日とか1週間とかのスパンで摂取する栄養素のバランスをとる意識を持つことが大切なのです。
監修:古田 裕子 先生
掲載日:2006年02月01日