健康予防医療コラム ~栄養・食生活~

ニンジン・サポニンで健康的な生活を!!

ニンジン果実エキスに含まれるサポニンが決め手

 朝鮮ニンジン、高麗ニンジン、薬用ニンジンとして知られているオタネニンジンはウコギ科に属する植物で、野菜として食卓に上るセリ科のニンジンとは異なります。オタネニンジンの歴史は古く、中国では2000年以上も前から食用や薬用に用いられてきました。このオタネニンジンは一般的にはその根を蒸して乾燥させた紅参(コウジン)と、生のままか湯通しして乾燥させる白参(ハクジン)がありますが、ニンジン・サポニンや必須アミノ酸からビタミン、ミネラルまで人間の健康にとって有効な成分を豊富に含んでいます。

 従来は上記のように根だけが注目され、その果実は栽培の過程で捨てられていましたが、最近の研究でニンジン・サポニンは根よりも果実に多く、根のエキスと果実のエキスを比較すると果実のエキスの約5倍のニンジン・サポニンを含んでいることが明らかになりました。そして、このニンジン・サポニンには体力増強、強壮効果、造血機能の向上、代謝機能の向上、動脈硬化の予防・改善、抗ストレス作用があるといわれています。

 中国でこうした効果に注目し、抗老化作用に期待して臨床試験をしたところ、2ヶ月間のニンジン・サポニンの投与によって関数年齢(生理機能的な側面から求めた年齢)が約3.6歳若返ったとの報告もあります。

監修:古田 裕子 先生
掲載日:2005年09月01日

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