健康予防医療コラム ~栄養・食生活~

連載9 理想的な食生活とは?

高血圧にはミネラル!

 塩分のとりすぎが血圧を上げることはほとんどの皆さんが御存知でしょう。しかし、塩分とは血圧を上げるナトリウムというミネラルの他にマグネシウム、カリウム、カルシウムなどの総称なのです。食事はバランスが大切といわれますが、塩分にもバランスが大切です。塩の精製技術が進みほとんど塩化ナトリウムだけの塩を多くとってしまうことが、血圧を上げるひとつの要因になっているのです。体の中でミネラルは相互にその働きを緩衝しあいながら存在しています。つまりナトリウムだけが他のミネラルに比べて過剰になってしまうことで体内の調整能力が狂ってしまい結果的に血圧を上げることとなってしまうのです。
 精製された食品はいけないといわれる理由は体内の栄養素のバランスを狂わせてしまいがちになることにあるのです。その結果、体にはさまざまな不調が現れます。岩塩や地中海の塩が良いといわれる理由はナトリウム以外の塩分も含まれミネラルのバランスがとれているからです。
 血圧の高い方はナトリウムを控えるのと同様にカルシウム、カリウム、マグネシウムなどその他のミネラルの摂取に努めることが大切です。

監修:古田 裕子 先生
掲載日:2005年06月01日

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