健康予防医療コラム ~栄養・食生活~

野菜不足は生活習慣病を招く!

特典の多い野菜!

 厚生労働省は野菜を1日350グラム摂取することを目標にあげています。しかし現実は平成13年度の国民栄養調査では約270グラムの摂取にとどまっています。野菜には水溶性ビタミンの他カリウム、カルシウム、マグネシウムといった血圧のコントロールにプラスに働くミネラルが多く含まれています。野菜摂取不足の影響もあり食物繊維の摂取量も激減の一途です。

 食物繊維は血糖値の急激な上昇を抑えるため、血糖値の高めの人にとってはある種の薬と同じような作用をもたらしてくれる優れた栄養素です。また、便秘で悩む人にとっては食物繊維と水分の組み合わせはその症状の改善のためには必須のアイテムといえます。野菜には抗酸化物質である植物化学物質、別名ファイトケミカルが多く含まれています。トマトのリコピン、ブロッコリーのスルフォルファン、大豆のイソフラボンなどが有名ですね。これらは身体の細胞が酸化するのを防いでくれるため細胞の老化を遅らせたり、がん細胞の働きを抑制するなどの点から注目が集まり研究が進められています。

 こんなに特典の多い野菜!ぜひ毎日野菜料理を食べる習慣をつけたいものです。

監修:古田 裕子 先生
掲載日:2005年05月01日

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