健康予防医療コラム ~栄養・食生活~
更年期と栄養素
エストロゲンの分泌の急激な減少が引き金!!
更年期の症状はほてり、頭痛、倦怠感、気分の落ち込み、さまざまな肌のトラブルなど、非常に個人差が大きいものです。ほとんど自覚症状の現れない人でもエストロゲンというホルモンの分泌は減少するため、コレステロール値が急上昇したり、骨粗鬆症への影響などサインはなくても体には確実に変化が生じています。
現在、アメリカでは豆腐や豆乳はもちろん、大豆のパウダーなど大豆食品がクローズ・アップされていますが、これは大豆に含まれる植物化学物質のイソフラボンがエストロゲンと同じような働きをすることから、更年期の不快症状の予防、改善に効果があるためです。
また、動物性たんぱく質のとりすぎがほてりの原因であるという報告もあり、肉類に偏ったたんぱく質のとりすぎは骨からのカルシウムの溶出を促進するため、骨粗鬆症にも影響を及ぼすことにもなるため、穀類や野菜類を中心にして動物性たんぱく質は必要量だけとるという姿勢が大切です。アルコールやカフェイン、砂糖のとりすぎも気分を不安定にしがちなので要注意です。
監修:古田 裕子 先生
掲載日:2005年04月15日