健康予防医療コラム ~栄養・食生活~
連載13 理想的な食生活とは?
高血圧には高マグネシウム食品
マグネシウムはカルシウムとの関係において、最近やっと注目を集めだしたミネラルといえます。丈夫な骨の形成のためには、カルシウムとマグネシウムの比率が重要ですし、血圧のコントロールに関してもマグネシウムは重要な働きを担っています。
細胞の中と外のミネラルのバランスをとるために、細胞膜のポンプが働いていますが、このポンプを働かせるエネルギーの生成に必要な酵素は、マグネシウムによってコントロールされています。このポンプの働きがスムーズでないと細胞内にカルシウムが入っていくことで細胞は緊張しやすくなり、それが血管壁の場合なら血圧が上昇し、筋肉の場合であれば筋肉の痙攣という症状となって現れるのです。
マグネシウムは玄米、大豆、アーモンド、トウモロコシ、ごぼうなど植物性の食品に多く含まれています。体調が改善したという報告をよく目にしますが、現代人の食生活で不足しやすいマグネシウムが玄米食にすることでマグネシウムが非常に効率よく摂取できることが、体調改善の要因であると考えられます。
監修:古田 裕子 先生
掲載日:2005年04月01日