健康予防医療コラム ~栄養・食生活~

髪・爪と栄養素

栄養素不足がポイント!!

 髪や爪はたんぱく質からできていますから、極端な減食や偏食を続けていると、髪や爪の伸びが遅くなる、色や性状が変化するなどの直接の影響が現れてきます。たんぱく質不足は髪なら伸びが遅くなり、切れ毛や抜け毛の原因となり、爪の場合は表面に白い横線が生じます。
 たんぱく質が合成されて髪や爪になるには亜鉛やビタミンCが必要で、爪に白い斑点ができたときは亜鉛不足が疑われます。乾燥したりつやのない髪や爪はビタミンAの不足が疑われますし、ビタミンB群が不足すると新陳代謝に異常をきたしふけの原因となったり、特にビタミンB12が不足すると爪の端が丸くなります。
 髪や爪はいちばん末端にあるため、極端な減食や偏食の影響をダイレクトに受けます。そして、いったん傷んでしまった髪や爪を元の状態に戻すことは非常にむずかしいのです。栄養不足の状態が続けば髪の場合は毛根がやせて髪に必要な栄養素をとり入れることができなくなり、脱毛の原因となります。髪や爪の状態を定期的にチェックして、食事に注意を払いましょう。

監修:古田 裕子 先生
掲載日:2005年04月01日

TOPへ戻る