健康予防医療コラム ~栄養・食生活~

生理痛と栄養素

脂肪酸のバランスが大切!!

 生理痛の原因のひとつにホルモンの分泌とプロスタグランジンという物質の生成が関係しています。プロスタグランジンは筋肉の緊張を調節しますが、その働きを維持するためには材料となる脂肪酸のバランスを理想的な状態に保つことが重要で、魚の油に含まれるEPA、DHA(いずれも脂肪酸)を材料につくられるプロスタグランジンは生理痛の症状を和らげ、逆に他の動物性脂肪や加工食品のとりすぎは、この脂肪酸バランスを崩してしまうので避けるべきです。
 また、カルシウムとマグネシウム(比率は2対1)をはじめミネラルのバランスをとることによっても、また、運動量の極端に少ない人は適度な運動をすることによっても、生理痛を緩和することができると考えられています。
 ファースト・フードやスナック菓子などに頼るような極端な食生活は、こうした脂肪酸のバランス、ミネラル・バランスを著しく損なう恐れがあるので避けましょう。
 ただし、通常と異なるひどい痛みや多量の出血などの症状が現れた場合は、子宮内膜症などの疾病が隠されている場合があるので、必ず医師の診察を受けましょう。

監修:古田 裕子 先生
掲載日:2005年03月01日

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