健康予防医療コラム ~栄養・食生活~
便秘と栄養素(1)
ストレスや不規則な生活が引き金に!?
習慣性の便秘はおなかの張りや不快感だけでなく、肌荒れや湿疹、さらには大腸がんの原因ともなるため決して軽視することはできません。
不安や緊張などによるストレスで自律神経のバランスが崩れ交感神経が興奮し、便通に異常が生じることが便秘の原因になります。また、不規則な生活や食物繊維が不足した食事、腸の蠕動運動の低下、若くやせた女性の食事量の極端な少なさなども便秘の原因となります。
しかし、便秘になったからといって市販の便秘薬を使っても使うのをやめれば便秘が再発したり、使っているうちにその薬に対する耐性が生まれるため量を増やしたりほかの薬に変えなければならなくなるなど、根本的な対策にはなりません。便秘の原因となっているストレスを和らげる、食事量を増やす、食物繊維の摂取量を増やす、適度に運動をするなど、日常生活の中でできる努力を重ねることが大切です。食物繊維を含むドリンクを飲んだり、朝食などに食物繊維の豊富なシリアル(フルーツ・グラノーラやオール・ブランなど)をとり入れるのもよいでしょう。
監修:古田 裕子 先生
掲載日:2005年02月15日