健康予防医療コラム ~栄養・食生活~
アレルギーと栄養素
まわりはアレルギーの原因物質だらけ!?
アレルギー反応は体の免疫系がアレルゲン(アレルギーの原因物質)に対して過剰に反応した際に起こる現象で、鼻水、せき、くしゃみ、じんましん、湿疹など人によってさまざまな症状が現れます。また、アレルゲンはホコリや花粉、化粧品、動物の毛、薬品、食品、ダニなど生活環境化に非常に多く存在しています。
アレルギー反応が起きるとヒスタミンとロイコトリエンという物質が放出され、ヒスタミンは鼻水や涙目、じんましんなどを起こすほか、平滑筋を収縮させるため気道でそれが起こると喘息発作の原因となります。ロイコトリエンはヒスタミンより活性が高く、持続時間も長いと考えられており、特に肉、卵、乳製品に含まれるアラキドン酸という脂肪酸から作られるロイコトリエンは魚に含まれるEPAから作られるロイコトリエンよりもアレルギーを起こす活性が非常に高いといわれています。
また、アレルギー症状を緩和して炎症を抑えるには、リノール酸などのオメガ6系脂肪酸と、EPA、DHAなどのオメガ3系脂肪酸の比率を2対1にするとよいといわれています。そのためには肉、卵、乳製品やサフラワー油、紅花油などをひかえ、魚介類や野菜を多めに摂取することです。
監修:古田 裕子 先生
掲載日:2005年02月01日